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第4話騎士のルールは、大失敗から生まれた若きガウェインと円卓の誓い

シリーズ第4話。婚礼の日に騎士となり、手柄を焦る若者ガウェインは、猟犬を殺された怒りで命乞いを拒み、かばいに入った貴婦人を死なせてしまう。逃げずにその恥を背負って都へ帰った彼の誓いが、円卓のすべての騎士の誓いになっていく。

19ページ全話無料・会員登録なし

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次回予告第5話 封じられた魔術師と魔女の姉

伝説の魔術師は、悪と戦って死んだのではない。恋をして、自分で教えた魔法で封じられた。

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この話のもとになった神話

アーサー王伝説 ガウェインと白い鹿のあらすじ|円卓の誓いとは

元の伝説のあらすじ(円卓の誕生から婚礼の日まで)

このお話は、15世紀のイギリスでトマス・マロリーがまとめ、1485年にウィリアム・カクストンが出版した『アーサー王の死』の第3巻にあります。家臣たちに妃を迎えるよう勧められたアーサー王は、カメリアードのレオデグランス王の娘グウィネヴィアを選びます。魔術師マーリンは「彼女はいずれランスロットと愛し合うことになる」とひそかに警告しますが、王の気持ちは変わりませんでした。

レオデグランス王は、アーサーの父ウーサーから譲られた円卓(百五十人が座れる大きな卓)と百人の騎士を、嫁入りの品として贈ります。マーリンが残りの騎士を探しますが、見つかったのは二十八人だけでした。大司教が座席を祝福すると、席には騎士の名前が金の文字で現れます。空いたままの席と、定められた一人しか座れない「危険な席」も残されました。王の甥ガウェインは、婚礼の日に騎士にしてもらう約束を取りつけます。

白い鹿の冒険と、ガウェインの大失敗

キャメロットで婚礼が行われた宴の最中、白い鹿と白い小さな猟犬、黒い猟犬の群れが広間に飛び込んできます。騎士の一人が白い猟犬を連れ去り、続いて猟犬の持ち主だという貴婦人も、現れた騎士にさらわれてしまいます。マーリンの言葉に従い、ガウェインは鹿を、若い騎士トーは猟犬を、ペリノア王は貴婦人を追うことになりました。

ガウェインは弟ガヘリスを連れて旅立ちます。猟犬たちが鹿を城の中まで追い込んで仕留めると、城の騎士が出てきて猟犬を斬り殺しました。怒ったガウェインはこの騎士を打ち負かしますが、騎士が命乞いをしても許しません。そこへ城の奥方が駆け込み、夫の上に身を投げ出してかばいます。ガウェインの剣は、誤って彼女の首をはねてしまいました。ガヘリスは「慈悲のない騎士に名誉はない」と兄を強く叱ります。

罰として、ガウェインは貴婦人の首を首にかけ、亡骸を馬に載せて都へ帰るよう命じられます。宮廷では王妃の命で貴婦人たちが裁きを行い、ガウェインは「これから一生、婦人のために戦い、慈悲を求める者を決して拒まない」と誓いました。トーは任務をやり遂げます。一方ペリノアは、急ぐあまり助けを求めた娘を見捨てていました。その娘は実はペリノア自身の娘で、のちに獣に食べられてしまったと知らされます。

円卓の誓いとは(この伝説が伝えていること)

冒険のあと、アーサー王は騎士たちに土地を与え、誓いを立てさせます。乱暴や殺人をしない、裏切りをしない、慈悲を求める者には慈悲を与える、婦人を助ける、まちがった理由の争いでは戦わない、という内容です。この誓いは毎年、キリスト教の祝日ペンテコステに立て直されたとされています。

中世ヨーロッパでは、騎士は強さだけでなく、弱い人を守る心や礼儀も求められました。この話は、三人の騎士の明暗を並べることで、「力を持つ者ほど、怒りにまかせてはいけない」という騎士道の考えを物語として示しています。

漫画版で変えたところ・足したところ

原典は出来事を短く書くだけなので、漫画では心の動きを絵で補っています。たとえば、殺されてしまう城の奥方は原典では名前もなく、身を投げ出したこと以外は語られません。漫画での名前や姿、夫婦の情愛は創作です。首を運んで帰る道のりでのガウェインの気持ちや、宮廷の人々の視線も漫画で足した部分です。

グウィネヴィアの表情やしぐさ、金の文字が光って浮かび上がる演出、ガヘリスの叱り方の口調、誓いの場面で剣を掲げる演出なども漫画の工夫です。トーとペリノアの冒険は数コマにまとめていますが、「トーの成功」と「ペリノアの娘の死」という結果、そして誓いの中身は原典どおりにしています。

漫画で読むには

文字で読むと短い場面でも、若いガウェインの焦りや後悔は、絵で見るとぐっと胸に迫ります。「アーサー王伝説 ―円卓の黄昏―」第4話は、Manga Portal で全話無料・会員登録なしで読めます。円卓の騎士たちのルールがどうして生まれたのか、ぜひ漫画で確かめてみてください。

この話の登場人物

ガウェイン(がうぇいん)
アーサー王の甥。婚礼の日に騎士になったばかりで、怒りにまかせた失敗から一生の誓いを立てる。
アーサー王(あーさーおう)
ブリテンの王。グウィネヴィアを妃に迎え、円卓の騎士たちに誓いを課す。
グウィネヴィア(ぐうぃねゔぃあ)
レオデグランス王の娘で、アーサーの妃。ガウェインを裁く場を開かせる。
マーリン(まーりん)
先のことを知る魔術師。婚礼の宴の不思議を予告し、三人の騎士を冒険に向かわせる。
ガヘリス(がへりす)
ガウェインの弟。慈悲を忘れた兄を強くいさめる。
トー/ペリノア王(とー/ぺりのあおう)
同時に冒険へ出た騎士。トーは任務を果たし、ペリノアは助けを求めた娘を見捨ててしまう。

よくある質問

ガウェインはアーサー王伝説でどんな騎士?

アーサー王の姉の息子で、円卓の騎士の一人です。『アーサー王の死』では、若い頃に怒りから貴婦人を死なせてしまい、婦人を守り慈悲を拒まないと誓いました。

円卓の騎士の誓いとはどんな内容?

乱暴や殺人、裏切りをしないこと、慈悲を求める者に慈悲を与えること、婦人を助けること、まちがった争いで戦わないことです。毎年ペンテコステの日に立て直されたとされています。

円卓はどこから来たの?

マロリーの『アーサー王の死』では、グウィネヴィアの父レオデグランス王が、嫁入りの品としてアーサーに贈りました。もとはアーサーの父ウーサーが譲ったもので、百五十人が座れたとされています。

「危険な席」とは何?

円卓に残された特別な席で、定められたただ一人しか座れず、ほかの者が座ると身を滅ぼすとされました。この巻ではまだ誰も座りません。

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