源義経(牛若丸)とは
平家を滅ぼした天才武将
源義経(みなもとのよしつね)
源義経(みなもとのよしつね)とは、源頼朝の弟で、源平合戦で平家を滅ぼした源氏の武将です。幼いころの名は牛若丸で、九郎判官ともよばれます。思いもよらない作戦で次々と勝利をあげましたが、のちに兄の頼朝と対立し、奥州平泉で最期をむかえました。
平家物語では、宇治川の戦いで木曽義仲を破って都に入ります。一ノ谷の戦いでは、猟師や老馬の知恵を借りて「鹿しか通らない」という鵯越の崖を自ら先頭で駆け下りました。屋島では、家来の佐藤嗣信の死に涙を流し、海に落とした自分の弓を命がけで拾い上げます。壇ノ浦では平教経に追われ、味方の船へ身軽に飛び移って難を逃れました。
壇ノ浦で船から船へ飛び移った場面は、のちに「八艘飛び」とよばれるようになりました。義経の悲しい最期に同情する気持ちから、「判官びいき」という言葉も生まれました。
登場する話5
第9話
最強の女武者は、「去れ」と命じられた木曽最期
都を追われた木曽義仲は、わずかな手勢で湖のほとりへ落ちていく。最強の女武者・巴には「去れ」と命じ、幼なじみの今井兼平とは同じ場所で死のうとする。主君と二人の部下がそれぞれの道を選ぶ、雪どけの湖畔の物語。
21ページ第10話
「鹿しか来ない」崖から、騎馬隊が来た一ノ谷の戦い(鵯越の坂落とし)/忠度最期
「後ろは崖だから鹿くらいしか来ない」と平家が笑っていた一ノ谷の要塞へ、義経は老馬に道を探させ、断崖を駆け下りて背後から攻め込む。都を捨てた夜に師へ歌を託していた忠度は、混乱の中で討たれるが、矢入れに結んだ一首によって、名もない敵の首から一人の歌人に戻る。
20ページ第11話
兜の下は、息子と同じ年の少年敦盛最期
一ノ谷の戦いのあと、手柄を求める熊谷直実は、海へ逃げる若武者を扇で呼び戻して組み伏せる。兜の下にあったのは、息子と同じ年頃の少年の顔だった。腰に差した笛が、夜明け前に聞いたあの音とつながる。
19ページ第12話
外したら切腹の、一本の矢那須与一(扇の的)/屋島の戦い
屋島の戦い。家来の佐藤嗣信が義経の身代わりに討たれた日の夕暮れ、平家の舟から紅の扇の挑戦が届き、名もない若者・那須与一が、外せば腹を切る覚悟で両軍の見守るなか一本の矢を放つ。称賛の直後に起きる残酷な反転、義経が命がけで拾った弓のわけ、そして射た若者が一人で迎える夜までを描く。
19ページ第13話
8歳の天皇は、祖母に抱かれて海へ壇ノ浦の戦い/知盛最期
琵琶の語りで始まる、平家最後の一日。一門でいちばん先に負けを悟った知盛は、裏切り、幼い帝と母の入水、教経の最後の戦いを見届け、「見るべきものは、すべて見た」と言って兄弟同然の家来・家長と手を取り合い、海へ跳ぶ。
20ページ