佐久間信盛(佐久間右衛門)とは
のちに追放された古参の重臣
佐久間右衛門尉信盛(さくまのぶもり)
佐久間信盛(さくま のぶもり)とは、信長の若いころから仕えた織田家の古くからの重臣です。通称は右衛門尉で、大軍をまとめる役目を長く任されました。撤退のときの指揮が上手だったことから「退き佐久間」と呼ばれたと伝わっています。
第6話では、上洛の途中で箕作城を攻める将の一人として、木下藤吉郎・丹羽長秀らとともに登場します。一日で城が落ちると六角方は総崩れになり、信長の軍は京へ進みました。第7話から第9話でも、信長の主な戦いに従う古参の重臣として名前が見えます。
長年の忠勤にもかかわらず、1580年、石山本願寺を攻めた際の働きの悪さなどを信長に責められ、十九か条にもなる長い書状で叱られて高野山へ追放されました。『信長公記』に載るこの書状は、信長の厳しさを伝える有名な史料です。翌年に亡くなっています。
登場する話4
第6話
副将軍はいらない、港をくれ信長の上洛
すべてを失った貴人を担いで、信長は山の城をたった一日のうちに落とし、都を朱の長槍で埋める。本作では、伝えられる話をもとに、泣いて「父」と呼ぶ将軍が差し出した高い位を断り、港と道の町だけを望んだ男を描く。
19ページ第7話
勝っていたのに全力で逃げた夜金ヶ崎の退き口
勝利を目前にした信長に、妹の夫が背いたとの報せが届く。一度は笑い飛ばした男は、重なる報せに「是非に及ばず」と告げ、勝ち戦も面目も置いて闇の山道を京へ走る。
19ページ第8話
裏切った妹の夫と、川の中で姉川の戦い
妹の夫に背かれ泥だらけで逃げ帰った信長は、二か月足らずで北へ戻り、残った味方に戦場の半分を預けて川の戦に勝つ。だが山の城は落ちず、秋、消えなかった敵の旗はまた別の山へ登っていく。
19ページ第9話
味方か、中立か、さもなくば焼く比叡山焼き討ち
敵に陣を貸した聖なる山に、信長は「味方するか、手を出さぬか、さもなくば焼く」と告げる。一年後の夜、山は炎に包まれ、助けを願う声も届かない。老いた記録者の筆が、その夜の前で止まる。
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