ヤマトヒメ(倭比売命)とは
ヤマトタケルを支えた叔母
倭比売命(やまとひめ)
ヤマトヒメ(倭比売命)とは、垂仁天皇の娘で、景行天皇の妹にあたる女性です。伊勢の大神の宮に仕えた人物として古事記に書かれています。
甥の小碓命が西のクマソ討伐に向かうとき、自分の衣と裳を与え、それが少女に化ける変装に使われました。東国へ向かうときには、伊勢に立ち寄ったヤマトタケルに草那芸剣と「急なことがあったらこの袋の口を開けよ」という袋を授けます。相武国で火に囲まれたとき、その袋に入っていた火打石が命を救いました。
父に恐れられたヤマトタケルが、心の内を打ち明けられた数少ない相手として描かれています。伊勢神宮のはじまりにかかわった女性としても知られています。
登場する話4
第8話
日本最強の英雄は、少女の姿で現れたヤマトタケルのクマソ征伐
古事記 中巻 第8話。父の言いつけを言葉どおりに果たし、その父に恐れられて西へ送られた少年オウスは、叔母の衣で少女に化け、クマソタケル兄弟の宴に潜り込む。死にゆく敵から贈られたのは「ヤマトタケル」という名だった。
19ページ第9話
友にわたした刀は、木でできていたヤマトタケルとイズモタケル
西からの帰り道、オウス(ヤマトタケル)は出雲の勇者と友になり、中身のない木の太刀でその友を討つ。都に戻ると父からすぐに東への遠征を命じられ、少年は叔母の前で初めて涙を流して、本物の剣と口を固く結んだ袋を受け取る。
19ページ第10話
「困ったら開けて」と叔母は言った草薙の剣
叔母ヤマトヒメから剣と「急なときに開けよ」という袋を授かったヤマトタケルは、尾張でミヤズヒメと再会の約束を交わして東へ向かう。相武国で国造に偽りの神の話で野へ誘い出され、四方を炎に囲まれた彼を救ったのは、叔母の袋の中身だった。
19ページ第13話
ふるさとまで、あと少しだったヤマトタケルの最期
病をおして能煩野にたどり着いたヤマトタケルは、ふるさと大和を思う歌を遺し、父の組紐をわが子に託して息をひきとる。大きな白い鳥となって飛び去る英雄を、家族は田・竹原・海・磯と歌いながら追い続ける――第2部完結編。
19ページ