神武天皇(イワレビコ)とは
東へ旅した初代の天皇
神倭伊波礼毘古命(じんむてんのう)
神武天皇(じんむてんのう)とは、古事記で初代の天皇とされる人物で、もとの名を神倭伊波礼毘古命(かむやまといわれびこのみこと)といいます。天から降りた神の子孫として日向に生まれ、天下を治める場所を求めて、東の大和をめざす長い旅に出ました。
兄のイツセとともに日向を出発し、豊国の宇沙や吉備などを経て難波へ向かいますが、白肩津でトミビコの軍に敗れ、兄を失います。紀伊の熊野へ回りこんだところで一行は気を失いますが、高倉下が届けた太刀で目を覚まし、八咫烏の案内で山を越えて大和へ入りました。宇陀の兄宇迦斯や忍坂の土雲たちを討ち、畝火の白檮原宮で天下を治め、イスケヨリヒメを大后に迎えます。
古事記は百三十七歳で亡くなったと伝え、御陵は畝火山の北にあると書かれています。2月11日の「建国記念の日」は、日本書紀に書かれた即位の日をもとに定められています。
登場する話4
第1話
太陽がまぶしくて、負けた神武東征
国を治める地を求めて東へ旅立ったイワレビコと兄イツセは、長い旅の末に最初の大きな戦いで敗れ、兄は手に矢傷を負う。「日を背に負って戦え」という兄の最後の策を、弟が受け継ぐまでの物語。
19ページ第2話
迷子の王様と、日本代表のカラスヤタガラス
兄イツセを失い熊野に着いたイワレビコの軍は、正体の知れない大熊の気配に全員倒れてしまう。天から届いた太刀と、空から遣わされた八咫烏の導きを信じて進んだ先で、尾のある国つ神たちとの出会いと、罠を仕掛けた者が自分の罠に落ちる宇陀の事件が待っていた。
19ページ第3話
「その目、どうしたの?」から始まる恋久米歌とイスケヨリヒメ
兄を失いながら大和をめざすイワレビコは、岩屋の宴の合図、兄を射た男と向き合う夜明けの攻め、飢えた兵を救う呼び声と、歌で道を切り開く。この国の王となった若者は、戦友オオクメの返歌に助けられ、まっすぐな目の乙女と出会う。
19ページ第4話
母の歌は、暗殺の警告だったタギシミミの反乱
シリーズ第4話。初代の王イワレビコの死後、腹違いの兄タギシミミが三人の弟の命を狙う。母イスケヨリヒメは景色の歌に危険を隠し、それを読み解いた末っ子ヌナカワは、刀を振り上げたまま震える兄からその刀を受けとる。
19ページ