イツセ(五瀬命)とは
神武天皇の兄
五瀬命(いつせ)
五瀬命(いつせのみこと)とは、神武天皇(イワレビコ)の同母の兄です。弟と「どこに住めば天下をうまく治められるだろうか」と相談し、ともに日向から東へ旅立ちました。
難波の白肩津でトミビコの軍と戦ったとき、手に矢を受けて深い傷を負います。そこでイツセは「日の神の子孫なのに、日に向かって戦ったのがよくなかった。回りこんで日を背に負って戦おう」と言い、一行は南へ回りこみました。しかし傷は治らず、紀国の男之水門で「卑しい者に負わされた傷で死ぬのか」と雄々しく叫んで亡くなります。
イツセは紀国の竈山に葬られたと古事記に書かれていて、和歌山市の竈山神社にまつられています。
登場する話3
第1話
太陽がまぶしくて、負けた神武東征
国を治める地を求めて東へ旅立ったイワレビコと兄イツセは、長い旅の末に最初の大きな戦いで敗れ、兄は手に矢傷を負う。「日を背に負って戦え」という兄の最後の策を、弟が受け継ぐまでの物語。
19ページ第2話
迷子の王様と、日本代表のカラスヤタガラス
兄イツセを失い熊野に着いたイワレビコの軍は、正体の知れない大熊の気配に全員倒れてしまう。天から届いた太刀と、空から遣わされた八咫烏の導きを信じて進んだ先で、尾のある国つ神たちとの出会いと、罠を仕掛けた者が自分の罠に落ちる宇陀の事件が待っていた。
19ページ第3話
「その目、どうしたの?」から始まる恋久米歌とイスケヨリヒメ
兄を失いながら大和をめざすイワレビコは、岩屋の宴の合図、兄を射た男と向き合う夜明けの攻め、飢えた兵を救う呼び声と、歌で道を切り開く。この国の王となった若者は、戦友オオクメの返歌に助けられ、まっすぐな目の乙女と出会う。
19ページ