クマソタケル(熊襲建)とは
ヤマトタケルに名を贈った兄弟
熊曽建(くまそたける)
クマソタケル(熊曽建)とは、古事記で西の地に住み、天皇に従わなかった強い兄弟です。九州の南部に住んでいた人々の長とされています。
兄弟は軍勢で三重に囲んだ新しい室(住まい)を建て、その完成を祝う宴を開きました。少女に化けた小碓命はその宴にまぎれこみ、兄弟の間に座らされます。宴がもりあがったところで、小碓命はまず兄を刺し、逃げた弟も室の階段のもとで追いつめました。弟は「西にわれら二人より強い者はいないが、大和にはわれらにまさる男がいた」と言い、自分たちの名をとって「倭建御子」という名を小碓命にささげます。
ヤマトタケルという名は、この兄弟から贈られたものだと古事記は伝えています。日本書紀では「熊襲」と書かれます。
登場する話3
第8話
日本最強の英雄は、少女の姿で現れたヤマトタケルのクマソ征伐
古事記 中巻 第8話。父の言いつけを言葉どおりに果たし、その父に恐れられて西へ送られた少年オウスは、叔母の衣で少女に化け、クマソタケル兄弟の宴に潜り込む。死にゆく敵から贈られたのは「ヤマトタケル」という名だった。
19ページ第9話
友にわたした刀は、木でできていたヤマトタケルとイズモタケル
西からの帰り道、オウス(ヤマトタケル)は出雲の勇者と友になり、中身のない木の太刀でその友を討つ。都に戻ると父からすぐに東への遠征を命じられ、少年は叔母の前で初めて涙を流して、本物の剣と口を固く結んだ袋を受け取る。
19ページ第13話
ふるさとまで、あと少しだったヤマトタケルの最期
病をおして能煩野にたどり着いたヤマトタケルは、ふるさと大和を思う歌を遺し、父の組紐をわが子に託して息をひきとる。大きな白い鳥となって飛び去る英雄を、家族は田・竹原・海・磯と歌いながら追い続ける――第2部完結編。
19ページ