日本語言語を選ぶ

東海道中膝栗毛 あらすじ

『東海道中膝栗毛』(とうかいどうちゅうひざくりげ)は、江戸時代の後期に十返舎一九が書いた、笑いたっぷりの旅の物語です。1802年に最初の編が出て大人気となり、続きが次々に書かれました。題名の「膝栗毛」は、自分の膝を栗毛の馬の代わりにする、つまり歩いて旅をするという意味です。

主人公は、お調子者の弥次郎兵衛(弥次さん)と、若くて軽はずみな喜多八(喜多さん)。遊びで財産をなくして駿河の府中から江戸へ出てきた二人は、暮らしに行きづまり、厄落としを口実にお伊勢参りへ出発します。

旅は失敗の連続です。小田原の宿では、五右衛門風呂の入り方を知らないのに知ったかぶりをして下駄で入り、釜の底を踏み抜いて修理代を払うはめに。箱根を越えると親切な道連れと仲よくなりますが、正体は旅人をねらう盗人「護摩の灰」で、三島の宿で旅の金を盗まれてしまいます。さらに、弥次さんの故郷である府中を過ぎた鞠子の宿では、名物のとろろ汁を頼んだ茶店で夫婦げんかが始まり、とろろが床にぶちまけられて、食べられないまま店を出ることになります。懲りない二人の珍道中を、漫画で気軽に楽しめます。

第1話から読む(無料)

あらすじ一覧

  1. 第1話人生どん底、なぜか笑顔で旅に出る ―東海道中膝栗毛―

    漫画のあらすじ家も仕事もお金もなくした中年のヤジさんと、お店をクビになった相棒のキタさん。「厄落としだ、伊勢へ行こう!」――ダメな二人が日本橋から品川へ旅立つ、200年前のロードトリップの第1話。

    原典では弥次郎兵衛は、駿河府中(いまの静岡市あたり)の裕福な商家に生まれました。ところが酒と遊びにおぼれ、家の財産を使い果たしてしまいます。弥次は親しくしていた旅役者の鼻之助を連れて江戸へ逃げ、神田八丁堀の裏長屋で暮らし始めました。

  2. 第2話知ったかぶりで、風呂に下駄で入った男 ―五右衛門風呂―

    漫画のあらすじ宿の五右衛門風呂の入り方を知らないのに「そんなの常識よ」と見栄を張った弥次さん。下駄ばきでこっそりごまかしたのを相棒の喜多さんが真似して、200年前の「初めての風呂」は大失敗に終わる。

    原典では『東海道中膝栗毛』は、江戸時代の作家・十返舎一九(じっぺんしゃいっく)が書いた、こっけいな旅の物語です。初編は享和2年(1802年)に出て大評判となり、その後も続編が次々に書かれました。

  3. 第3話旅先で優しすぎる人に気をつけろ ―東海道中膝栗毛(箱根・三島)―

    漫画のあらすじ箱根の急坂と関所をやっと越えた弥次さんは、自慢話に感心してくれる親切な道連れにすっかり心を許す。三島の宿で夜中にすっぽんのいたずらをして大騒ぎした翌朝、旅の金がそっくり消えていた。

    原典では江戸の神田八丁堀に住む弥次郎兵衛と、その家にいそうろうしている喜多八は、厄落としのためにお伊勢参りを思い立ち、東海道を西へ歩いて旅に出ます。小田原の宿では、五右衛門風呂の入り方がわからず、下駄をはいたまま入って釜の底を踏み抜いてしまう、という騒ぎを起こしました。

  4. 第4話故郷で見栄を張ったら、とろろまみれ ―鞠子のとろろ汁―

    漫画のあらすじ一文無しの弥次さんは、昔遊びで親の店を食いつぶした故郷・府中で「江戸で成功した男」を演じながら、こっそり旅費を借りる。その銭で楽しみにしていた鞠子の名物とろろ汁を食べようとするが、店の夫婦喧嘩を止めに入って四人そろってとろろの海で大乱闘。見栄を張って銭まで置いてきてしまう。

    原典では江戸を出た弥次郎兵衛と喜多八は、箱根を越えて三島の宿まで来たところで、道連れになった胡麻の灰に路銀を盗まれます。胡麻の灰とは、旅人をねらう盗人のことです。懐がさびしくなった二人は、沼津、原、吉原、蒲原、由比、興津、江尻と、小さな失敗を重ねながら西へ進み、駿河の府中に着きます。

  5. 第5話人に担がれたニセ侍、もう降りられない ―大井川―

    漫画のあらすじ橋のない大井川を前に、川越し賃を浮かせようと侍に化けた弥次さんと家来役の喜多さん。人足の肩の上で威張り散らすが、大河のど真ん中で腰の刀がとんでもないことになり、降りられない場所で嘘がばれる。

    原典では弥次郎兵衛と北八は、江戸を出て東海道を西へ旅する二人組です。二人がたどり着いた大井川には橋がなく、川越し人足の手を借りなければ向こう岸へ渡れません。