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第1話人生どん底、なぜか笑顔で旅に出る東海道中膝栗毛

家も仕事もお金もなくした中年のヤジさんと、お店をクビになった相棒のキタさん。「厄落としだ、伊勢へ行こう!」――ダメな二人が日本橋から品川へ旅立つ、200年前のロードトリップの第1話。

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次回予告 · 制作中第2話 第2話 小田原、五右衛門風呂の底が抜けた

江戸時代の日本人も『初めての風呂』で失敗していた。下駄をはいて入浴した男の話

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この話のあらすじ

弥次郎兵衛は、駿河府中(いまの静岡市あたり)の裕福な商家に生まれました。ところが酒と遊びにおぼれ、家の財産を使い果たしてしまいます。弥次は親しくしていた旅役者の鼻之助を連れて江戸へ逃げ、神田八丁堀の裏長屋で暮らし始めました。 江戸で弥次は女房を持ち、鼻之助は喜多八と名を改めて商家へ奉公に出ます。しかし喜多八は奉公先でお金がらみの不始末を起こしてしまいます。その穴を埋めようと、弥次と喜多八は離縁をからめた謀りごとを企てますが、これが裏目に出て、弥次は女房を失い、喜多八も奉公先にいられなくなります。

原典東海道中膝栗毛 ―弥次さん喜多さん珍道中― — 日本 · 享和2年〜文化11年(1802〜1814年)

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この話のもとになった物語

東海道中膝栗毛のあらすじとは?弥次さん喜多さんが旅に出るまで

ひとことで言うと: 『東海道中膝栗毛』は、遊びで財産をなくした弥次郎兵衛(弥次さん)と、奉公先で失敗した喜多八(喜多さん)が、「厄落とし」に伊勢参りを思い立って東海道を旅する、十返舎一九の滑稽本です。物語の始まりでは、二人は家もお金も失ったどん底から、狂歌を詠みながら江戸を発ち、品川へ向かいます。

原典のあらすじ ―二人が旅に出るまで(発端)

弥次郎兵衛は、駿河府中(いまの静岡市あたり)の裕福な商家に生まれました。ところが酒と遊びにおぼれ、家の財産を使い果たしてしまいます。弥次は親しくしていた旅役者の鼻之助を連れて江戸へ逃げ、神田八丁堀の裏長屋で暮らし始めました。

江戸で弥次は女房を持ち、鼻之助は喜多八と名を改めて商家へ奉公に出ます。しかし喜多八は奉公先でお金がらみの不始末を起こしてしまいます。その穴を埋めようと、弥次と喜多八は離縁をからめた謀りごとを企てますが、これが裏目に出て、弥次は女房を失い、喜多八も奉公先にいられなくなります。

すっかり行き詰まった二人は、「こうなったら厄落としに伊勢参りだ」と思い立ち、借金を片付けて旅の支度を整えます。なお、この「発端」の部分は、旅の話が評判になってから、文化11年(1814)にあとから出された前日譚です。

初編の冒頭 ―江戸を発って品川へ

享和2年(1802)に出た初編は、二人が江戸を発ち、東海道を上り始めるところから始まります。冒頭は道中記のような調子の文章で、そこに弥次の狂歌(こっけいな和歌)が添えられます。

二人は高輪から品川のあたりで江戸に別れを告げ、狂歌を詠み合いながら、のんきに先へ進んでいきます。どん底のはずなのに、どこか楽しげ。この気楽さが、この物語全体の味わいになっています。

主な登場人物

弥次郎兵衛(弥次さん)は、物語の主人公で喜多八の兄貴分です。のんきで調子がよく、すぐ狂歌を詠みます。見栄っ張りでずる賢いのに、どこか抜けていて失敗ばかりします。

喜多八(喜多さん)は弥次の相棒です。もとは旅役者の鼻之助で、弥次より若く、軽はずみで女好き。二人は離れられない腐れ縁の仲として、旅の先々で騒ぎを起こします。

この作品が伝えていること(時代の背景)

江戸時代の後半、庶民のあいだでは伊勢神宮へお参りする「伊勢参り」が大人気でした。お参りは旅に出るための立派な理由になり、多くの人が名所や名物を楽しみながら街道を歩きました。『膝栗毛』はそんな旅ブームの中で大当たりし、続編が長く書き継がれました。

題名の「膝栗毛」は、栗毛の馬のかわりに自分の膝(足)で歩いて旅をする、という意味のしゃれです。立派な人物ではなく、ダメな二人の失敗を笑う「滑稽本」という読み物で、江戸の人々の笑いの感覚や、宿場ごとの暮らしぶりがよくわかる作品です。

漫画版で変えたところ・足したところ

原典では、二人はもっと深い恋仲に近い間柄として書かれていますが、漫画では「腐れ縁の相棒」にやわらげています。また、女房の件や謀りごとは細かく描かず、「不運が続いて家も仕事も失った」という形にまとめました。

八丁堀の長屋の暮らしや近所の人とのやりとり、笠・合羽・振り分け荷物・往来手形といった旅支度、日本橋の朝のにぎわい、東海道五十三次を一目で見せる地図、品川の海を眺める茶屋の場面は、漫画で足した演出です。原典で日本橋の場面がはっきり書かれているわけではありませんが、日本橋が東海道の起点だった史実から出発点にしています。狂歌のセリフも、意味が伝わるように新しく作りました。

漫画で読むには

Manga Portal の『東海道中膝栗毛 ―弥次さん喜多さん珍道中―』第1話では、人生どん底の二人が、なぜか笑顔で旅に出るまでを描いています。200年前の「ロードトリップ」の空気を、絵で気軽に味わえます。全話無料・会員登録なしで読めるので、二人の珍道中を、まずはこの第1話からのぞいてみてください。

この話の登場人物

弥次郎兵衛(やじろべえ)
駿河府中の商家の出で、遊びで財産を使い果たし、伊勢参りの旅に出る主人公。
喜多八(きたはち)
もとは旅役者の鼻之助で、奉公先で失敗して弥次と旅に出る、若くて軽はずみな相棒。
弥次の女房(やじのにょうぼう)
発端で弥次の謀りごとに巻き込まれ、離縁されてしまう人物。
十返舎一九(じっぺんしゃいっく)
『東海道中膝栗毛』を書いた江戸時代の戯作者。

よくある質問

東海道中膝栗毛はどんな話?

弥次さんと喜多さんの二人が、江戸から伊勢参りをめざして東海道を旅し、行く先々で失敗や騒動を起こす笑いの物語です。十返舎一九が書いた滑稽本で、江戸時代の大ベストセラーになりました。

弥次さん喜多さんはなぜ旅に出たの?

弥次は遊びで財産をなくし、喜多八は奉公先で不始末を起こし、二人で企てた謀りごとも裏目に出て、家もお金も失ってしまいました。そこで「厄落とし」に伊勢参りをしようと思い立ったのです。

「膝栗毛」とはどういう意味?

栗毛の馬に乗るかわりに、自分の膝(足)を馬にして歩いて旅をする、という意味のしゃれです。徒歩の旅をおもしろく言い表した言葉です。

東海道中膝栗毛はいつ書かれた?

初編は享和2年(1802)に出版されました。二人が旅に出るまでを描いた「発端」は、評判になったあとの文化11年(1814)に出されています。

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