平重盛(小松殿)とは
父の暴走を止めた清盛の嫡男
平重盛(たいらのしげもり)
平重盛(たいらのしげもり)とは、平清盛の嫡男で、内大臣までのぼった平家の武将です。おだやかで筋道を重んじる人物として描かれ、「小松殿」ともよばれました。
平家物語では、鹿ヶ谷の陰謀に怒った清盛が鎧を着こみ、後白河法皇まで押しこめようとしたとき、一門が武装する中へただ一人平服で現れます。朝廷への忠義と親への孝行のあいだで悩みながら、涙ながらに父をいさめて思いとどまらせました(教訓状)。捕らえられた藤原成親の命乞いもしています。
重盛は父の清盛より先に亡くなりました。物語では、重盛の死のあとに平家のおごりが止まらなくなっていくように語られています。
登場する話3
第3話
ダジャレの密談は、筒抜けだった鹿ヶ谷の陰謀
シシガタニの山荘で酒の器「瓶子(へいじ)」を倒し、平家を倒す相談で笑い合った夜——いちばん笑っていた山荘の主シュンカンは、仲間の密告から始まるキヨモリの報復で、すべてを失っていく。鎧を着た父の暴走を止めたのは、平服で現れた息子シゲモリの涙だった。第3話。
19ページ第4話
許し状に、自分の名前だけがない俊寛(鬼界ヶ島)
三人で流された火山の島に届いた許し状には、俊寛の名前だけがなかった。去っていく船にすがり、浜に一人残された男のもとへ、何年もたってから一人の少年が海を越えて会いに来る。
19ページ第14話
一族を滅ぼした男が、会いに来た大原御幸(建礼門院)
シリーズ第14話(最終話)。壇ノ浦でただ一人生き残った建礼門院は、大原の庵で祈りの日々を送っていた。初夏、一族を滅ぼす戦を命じた後白河法皇がひそかに訪ねてくる。彼女はその恨みを本人に向かって口にしたうえで、自分の生涯を「六つの世」になぞらえて語りはじめる。
19ページ