俊寛とは
ただ一人島に残された僧
俊寛(しゅんかん)
俊寛(しゅんかん)とは、京都の法勝寺で執行(寺の長官)をつとめた僧です。平家を倒そうとする密談「鹿ヶ谷の陰謀」に加わった罪で、鬼界が島へ流されました。
平家物語では、鹿の谷にあった自分の山荘を謀議の場として貸します。陰謀が発覚すると、藤原成経・平康頼とともに鬼界が島へ流されました。のちに許し状が届きますが、そこには自分の名前だけがありません。俊寛は船にすがりつき、去っていく船を見送りながら地団駄を踏んで嘆きました(足摺り)。やがて、幼いころから仕えていた少年の有王がひとりで島を訪ねてきます。家族の死と娘の手紙を知らされた俊寛は、食を断って亡くなり、有王に看取られました。
俊寛の話は、能や歌舞伎の「俊寛」としても演じられています。鬼界が島がどこにあたるかについては、今の鹿児島県の硫黄島とする説などがあります。
登場する話3
第3話
ダジャレの密談は、筒抜けだった鹿ヶ谷の陰謀
シシガタニの山荘で酒の器「瓶子(へいじ)」を倒し、平家を倒す相談で笑い合った夜——いちばん笑っていた山荘の主シュンカンは、仲間の密告から始まるキヨモリの報復で、すべてを失っていく。鎧を着た父の暴走を止めたのは、平服で現れた息子シゲモリの涙だった。第3話。
19ページ第4話
許し状に、自分の名前だけがない俊寛(鬼界ヶ島)
三人で流された火山の島に届いた許し状には、俊寛の名前だけがなかった。去っていく船にすがり、浜に一人残された男のもとへ、何年もたってから一人の少年が海を越えて会いに来る。
19ページ第14話
一族を滅ぼした男が、会いに来た大原御幸(建礼門院)
シリーズ第14話(最終話)。壇ノ浦でただ一人生き残った建礼門院は、大原の庵で祈りの日々を送っていた。初夏、一族を滅ぼす戦を命じた後白河法皇がひそかに訪ねてくる。彼女はその恨みを本人に向かって口にしたうえで、自分の生涯を「六つの世」になぞらえて語りはじめる。
19ページ