安徳天皇(先帝)とは
壇ノ浦に沈んだ八歳の天皇
安徳天皇(あんとくてんのう)
安徳天皇(あんとくてんのう)とは、高倉天皇と建礼門院徳子の子で、平清盛の孫にあたる天皇です。数え年三歳で即位し、八歳で壇ノ浦の海に沈みました。
平家物語では、都落ちのときにわけもわからないまま三種の神器とともに一門に連れられ、都を離れます。壇ノ浦では祖母の二位尼に抱かれ、東に向かって伊勢神宮に別れを告げ、西に向かって念仏を唱えてから海に入りました。最後の巻では、母の建礼門院の夢の中に、一門とともに竜宮のような立派な場所にいる姿で現れます。
山口県下関市の赤間神宮は、安徳天皇をまつる神社です。
登場する話3
第8話
燃える都から、武将は引き返した忠度都落ち
燃える都をあとに西へ落ちる途中、歌人の武将・忠度はわずかな供を連れて引き返し、門を閉ざした歌の師・俊成の屋敷で、自作の歌百首あまりを託す。数年後、俊成は約束どおり一首を国いちばんの歌集に入れたが、作者の名は「よみびとしらず」と伏せるしかなかった。その名が帰ってくるのは、長い時を経たあとのこと。
19ページ第13話
8歳の天皇は、祖母に抱かれて海へ壇ノ浦の戦い/知盛最期
琵琶の語りで始まる、平家最後の一日。一門でいちばん先に負けを悟った知盛は、裏切り、幼い帝と母の入水、教経の最後の戦いを見届け、「見るべきものは、すべて見た」と言って兄弟同然の家来・家長と手を取り合い、海へ跳ぶ。
20ページ第14話
一族を滅ぼした男が、会いに来た大原御幸(建礼門院)
シリーズ第14話(最終話)。壇ノ浦でただ一人生き残った建礼門院は、大原の庵で祈りの日々を送っていた。初夏、一族を滅ぼす戦を命じた後白河法皇がひそかに訪ねてくる。彼女はその恨みを本人に向かって口にしたうえで、自分の生涯を「六つの世」になぞらえて語りはじめる。
19ページ