平宗盛(前右大将宗盛)とは
清盛亡きあとの平家の当主
平宗盛(たいらのむねもり)
平宗盛(たいらのむねもり)とは、平清盛の三男です。兄の重盛と父の清盛が亡くなったあと、平家一門の当主になりました。
平家物語では、源頼政の息子・仲綱の愛馬を取り上げ、その馬に「仲綱」と焼印を押してからかったことが、頼政の挙兵のきっかけの一つとして語られます。斎藤実盛の覚悟に感心して、錦の直垂を着ることを許しました。都落ちでは安徳天皇と三種の神器を守って一門を率います。壇ノ浦では知盛が阿波民部重能の裏切りを見抜いて斬るよう進言しましたが、宗盛はこれを聞き入れませんでした。
壇ノ浦では海に入っても沈まずに生け捕られ、鎌倉へ送られたあと、都へ戻る途中で斬られました。
登場する話4
第5話
妖怪を射た老人、70代で反乱へ宇治川の戦い(橋合戦)
シリーズ第5話。息子への侮辱に怒った源氏の老将ヨリマサは、皇子モチヒトオウと平家打倒に立つが、宇治で若武者の馬筏に川を押し渡られる。かつて黒雲の中の怪物ヌエを一矢で射落とした老将は、霧の中の見えない的に最後の一矢を放って皇子を逃がし、平等院で辞世を詠む――あの夜に残った二本目の矢は、命令書とともに東国の若い源氏の手に届いていた。
19ページ第7話
勝った男は、敵の首を見て泣いた倶利伽羅峠の戦い/斎藤実盛
倶利伽羅峠で、木曽義仲は平家の大軍を夜の谷へ追い落とす。続く篠原の戦いで、名乗らないまま一騎で戦い抜いた老武者の首を洗うと、黒く染めた髪の下から白髪が現れた。
19ページ第8話
燃える都から、武将は引き返した忠度都落ち
燃える都をあとに西へ落ちる途中、歌人の武将・忠度はわずかな供を連れて引き返し、門を閉ざした歌の師・俊成の屋敷で、自作の歌百首あまりを託す。数年後、俊成は約束どおり一首を国いちばんの歌集に入れたが、作者の名は「よみびとしらず」と伏せるしかなかった。その名が帰ってくるのは、長い時を経たあとのこと。
19ページ第13話
8歳の天皇は、祖母に抱かれて海へ壇ノ浦の戦い/知盛最期
琵琶の語りで始まる、平家最後の一日。一門でいちばん先に負けを悟った知盛は、裏切り、幼い帝と母の入水、教経の最後の戦いを見届け、「見るべきものは、すべて見た」と言って兄弟同然の家来・家長と手を取り合い、海へ跳ぶ。
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