西遊記の登場人物
『西遊記』の前半、孫悟空が石から生まれ、術を学び、天界で大暴れして捕らえられるまでに登場するおもな人物・神・妖怪を紹介します。玉皇大帝や太上老君、観音菩薩のような中国の神々・仏から、のちの物語で再登場する牛魔王や哪吒まで、原典『西遊記』に沿ってやさしく解説します。
登場人物一覧22
孫悟空
石から生まれた天下無双の猿
孫悟空(そんごくう)とは、中国の長編小説『西遊記』の主人公で、花果山の仙石から生まれた猿です。七十二の変化の術、ひと跳びで十万八千里を飛ぶ觔斗雲、大きさを自由に変えられる如意棒を…
6話に登場:第1話, 第2話, 第3話, 第4話, 第5話, 第6話須菩提祖師
悟空のただ一人の師匠
須菩提祖師(すぼだいそし)とは、『西遊記』で孫悟空に名前と術を授けた仙人で、悟空にとって最初でただ一人の師匠です。西牛賀洲の霊台方寸山・斜月三星洞に住み、多くの弟子を教えています。
1話に登場:第2話玉皇大帝
天界を治める最高神
玉皇大帝(ぎょくこうたいてい)とは、中国の道教で天界を治めるとされる最高位の神で、『西遊記』では天の宮殿・霊霄宝殿で神々をまとめる天の皇帝として登場します。
5話に登場:第1話, 第3話, 第4話, 第5話, 第6話太白金星
話し合いで解決する天界の老臣
太白金星(たいはくきんせい)とは、金星(明けの明星・宵の明星)を神にした天界の老臣で、『西遊記』では穏やかな白髪の老人として登場します。
2話に登場:第3話, 第4話二郎真君 顕聖二郎真君
悟空を追いつめた変化の達人
二郎真君(じろうしんくん)とは、中国の民間で広く信仰された神で、『西遊記』では玉皇大帝の甥として灌江口に住み、孫悟空を捕らえた神です。天の命令にそのまま従うのではなく、呼ばれれば…
1話に登場:第6話哪吒 哪吒三太子
三頭六臂の少年神将
哪吒(なた)とは、中国の神話や小説に登場する少年の神将で、托塔李天王の三男です。『西遊記』では「哪吒三太子」と呼ばれ、天界の軍の中でも特に強い武将として登場します。
2話に登場:第4話, 第6話托塔李天王
塔を手にした天界軍の総大将
托塔李天王(たくとうりてんのう)とは、手に宝塔を持つ天界の武神で、『西遊記』では悟空を討つ天の軍の総大将をつとめます。名前の「托塔」は「塔をささげ持つ」という意味です。
2話に登場:第4話, 第6話太上老君
金丹を作る道教の神
太上老君(たいじょうろうくん)とは、道教の祖とされる老子を神としてあがめた呼び名で、『西遊記』では天界の兜率宮に住み、不老長生の薬「金丹」を作る神として登場します。
2話に登場:第5話, 第6話観音菩薩 観世音菩薩
二郎真君を推した慈悲の菩薩
観音菩薩(かんのんぼさつ)とは、人々の苦しみを救うとされる仏教の菩薩で、『西遊記』では南海の普陀落伽山に住み、物語全体を見守る大切な存在です。
1話に登場:第6話西王母 王母娘娘
蟠桃会を開く女神
西王母(せいおうぼ)とは、中国の古い神話に登場する女神で、『西遊記』では「王母娘娘」と呼ばれ、天界の瑤池で不老長生の桃を味わう宴「蟠桃会」を開く女神です。
2話に登場:第5話, 第6話東海竜王 東海竜王 敖広
如意棒を奪われた海の王
東海竜王(とうかいりゅうおう)とは、東の海の竜宮(水晶宮)を治める竜の王で、名前を敖広(ごうこう)といいます。南海・北海・西海の竜王は彼の弟たちです。
2話に登場:第3話, 第4話牛魔王
悟空の義兄弟の長兄
牛魔王(ぎゅうまおう)とは、『西遊記』に登場する牛の魔王で、孫悟空と義兄弟の契りを結んだ七人の魔王の一番上の兄です。
1話に登場:第3話十代冥王
死者を裁く冥府の十人の王
十代冥王(じゅうだいめいおう)とは、あの世(冥府)で死者を裁くとされる十人の王のことで、日本でいう閻魔大王(閻羅王)もその一人です。
2話に登場:第3話, 第4話混世魔王
花果山を荒らした魔王
混世魔王(こんせいまおう)とは、『西遊記』で花果山の北にある坎源山・水臓洞に住んでいた魔王です。悟空が術を学びに出かけていたあいだに、花果山の猿たちをおそって物を奪い、子猿をさら…
1話に登場:第2話巨霊神
大斧を折られた天界の先鋒
巨霊神(きょれいしん)とは、中国の神話に登場する巨人の神で、『西遊記』では托塔李天王が率いる天界の軍の先鋒として登場します。
1話に登場:第4話七衣仙女
桃を摘みに来た七人の仙女
七衣仙女(しちいせんにょ)とは、西王母に仕える七人の仙女で、赤・青・白・黒・紫・黄・緑の七色の衣を着ていることからこう呼ばれます。
1話に登場:第5話赤脚大仙
悟空にだまされたはだしの仙人
赤脚大仙(せっきゃくたいせん)とは、はだしの姿で知られる仙人で、『西遊記』では蟠桃会に招かれた客の一人として登場します。
1話に登場:第5話梅山六兄弟
二郎真君とともに戦う義兄弟
梅山六兄弟(ばいざんろくきょうだい)とは、二郎真君の義兄弟である六人の神将のことです。康・張・姚・李の四人の太尉と、郭申・直健の二人の将軍からなり、二郎と合わせて「七聖」と呼ばれ…
1話に登場:第6話哮天犬
二郎真君の忠実な猟犬
哮天犬(こうてんけん)とは、二郎真君が連れている猟犬です。原典の第六回では「細犬」と書かれ、のちの回で哮天犬という名前で呼ばれます。二郎は猟犬のほかに鷹も連れています。
1話に登場:第6話通背猿猴
王に旅立ちを促した老猿
通背猿猴(つうはいえんこう)とは、『西遊記』の花果山に住む猿の一種で、物語のはじめに美猴王の旅立ちのきっかけを作る猿として登場します。
5話に登場:第1話, 第2話, 第3話, 第4話, 第5話千里眼
遠くを見通す天界の将
千里眼(せんりがん)とは、遠く離れた場所まで見通す力を持つ神で、『西遊記』では玉皇大帝に仕える二人の将の一人として、順風耳と組んで登場します。
2話に登場:第1話, 第3話順風耳
遠くの音を聞き取る天界の将
順風耳(じゅんぷうじ)とは、遠く離れた場所の音まで聞き取る力を持つ神で、『西遊記』では玉皇大帝に仕える二人の将の一人として、千里眼と組んで登場します。
2話に登場:第1話, 第3話