ハール・ヤヴンハール・スリジ(高き者)とは
三つの高座に座る三人の語り手
ハール・ヤヴンハール・スリジ(はーる・やゔんはーる・すりじ)
ハール・ヤヴンハール・スリジ(はーる・やゔんはーる・すりじ)とは、『新エッダ』の「ギュルヴィたぶらかし」で、ガングレリ(ギュルヴィ)の問いに答える三人の語り手です。名前はそれぞれ「高き者」「同じく高き者」「第三の者」という意味で、北欧神話の神々や世界の話は、ほとんどがこの三人の口から語られます。
この作品では、黄金の館の奥で、上下に重なった三つの高座に座っています。いちばん低い席にいるのが王とされるハール、その上がヤヴンハール、最上段がスリジです。ハールは「我らより賢くなければ無事には出られない」と問答の条件を告げ、ガングレリが神々の中で最も古く高い者は誰かと問うと、三人は代わるがわる答えていきます。
この三つの名前は、どれもオーディンの別名として挙げられているものです。そのため、三人はオーディンが姿を分けたもの、あるいはオーディンを表すものだとする説もあります。