次郎冠者とは
太郎冠者の相棒の召使い
次郎冠者(じろうかじゃ)
次郎冠者(じろうかじゃ)とは、狂言で太郎冠者の相棒として登場する召使いの役名です。名前のとおり太郎冠者の次に位置する家来で、多くの話で一緒にいたずらをしたり、失敗したりします。二人のかけ合いは、狂言の笑いの大きな見どころです。
第2話『附子』では、太郎冠者と砂糖を奪い合って食べ、主人をだます言い訳の芝居にも加わります。第3話『棒縛』では、はじめは主人に協力して太郎冠者を縛りますが、自分も後ろ手に縛られてしまいます。それでも最後は太郎冠者と組み、おたがいに助け合って酒を飲みます。主人の言いつけと自分の欲のあいだで揺れる姿がおかしい人物です。
登場する話3
第1話
扇を買えと言われ、傘を買ってきた末広かり
シリーズ第1話。「末広がり」が扇のことだと知らないまま、太郎冠者は都へ買い物に出されます。口のうまい詐欺師に古い傘を高値で買わされ、殿は大激怒。追い出された太郎冠者は、詐欺師に教わった歌で勝負に出ます。
19ページ第2話
風だけで死ぬ猛毒、のぞいてみた附子(ぶす)
シリーズ第2話。殿が「風に当たるだけで死ぬ猛毒」と言い残した桶。留守番の太郎冠者と次郎冠者は、こわいのに気になってたまらない。中身を知った二人が、殿のうそをそのまま言い訳に使い返す、教科書でもおなじみの狂言。
19ページ第3話
自分では飲めない。でも二人なら飲める棒縛(ぼうしばり)
シリーズ第3話。留守のたびに酒を飲まれる殿(原典では「主」。本作ではシリーズの大名)は、太郎冠者を棒に、次郎冠者を後ろ手に縛って出かけます。自分の口には届かないけれど、相手の口には届く――二人が見つけた、六百年前の「協力プレイ」の狂言です。
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