すっぱ(素破)とは
口のうまい都の詐欺師
すっぱ(すっぱ)
すっぱ(素破)とは、狂言に登場する詐欺師や盗人の役名です。漢字では「素破」「透波」と書き、もとは忍びの者を指す言葉でもありました。狂言では、都の町で世間知らずをねらう口のうまいペテン師として、『末広かり』のほか『仏師』『六地蔵』などに登場します。
第1話『末広かり』では、「末広がりを買いたい」と呼び歩く太郎冠者に目をつけ、古い傘を、骨も紙も要も絵も申し分ない品だと言いくるめて高く売りつけます。だます一方で、主人の機嫌を直す囃子物「傘をさすなる春日山」を太郎冠者に教える憎めない一面も持っています。この歌が、話の結末を決めるかぎになります。