蚊の精とは
相撲取りに化けた蚊の精
蚊の精(かのせい)
蚊の精(かのせい)とは、狂言『蚊相撲』に登場する、蚊が人の姿に化けた怪異です。人の血を思う存分吸うために、近江国(江州)守山の相撲取りと名乗って現れます。守山は今の滋賀県守山市あたりで、物語では蚊の名所として語られます。
第4話では、家来を探す太郎冠者に声をかけて、大名に召し抱えられます。相撲の最中に正体を現し、口の吸い針で大名を刺して血を吸います。ところが風には弱く、次の取組で太郎冠者に大うちわであおがれ、弱って逃げていきます。
舞台では、口をとがらせた「嘯吹(うそふき)」という面をつけて演じられることがあります。