仏御前とは
栄華を捨てて尼になった白拍子
仏御前(ほとけごぜん)
仏御前(ほとけごぜん)とは、加賀国(今の石川県)から都に出てきた、十六歳の評判の白拍子です。清盛の寵愛を受けますが、十七歳で自ら出家しました。
平家物語の「祇王」では、清盛に呼ばれないことを不本意に思い、自分から西八条の館に押しかけます。追い返されそうになったところを祇王のとりなしで舞を見せることになり、清盛の心を一気につかみました。しかし、自分をかばってくれた祇王が追い出され、辱められる姿を見て、いつか自分も同じ運命になると悟ります。そこで館をひそかに抜け出し、尼の姿で嵯峨の祇王の庵を訪ね、ともに仏道に励みました。
物語では、祇王・祇女・母の刀自・仏御前の四人が、みな往生をとげたと語られています。