上の姉とは
妹の幸せをねたむ長姉
上の姉(うえのあね)
上の姉(うえのあね)とは、プシュケの二人の姉のうち年上のほうで、原典に名前は出てきません。人並みの美しさで、妹より先に他国の王と結婚しました。
物語では、行方の知れない妹を捜しに来て、西風に運ばれて黄金の宮殿を訪れます。妹のぜいたくな暮らしを見てねたみ、自分の夫は「父より年上で、頭ははげ、子どもより背が低い」と不満をこぼします。やがてもう一人の姉と組み、妹の話の食い違いから夫がただ者ではないと疑って、「夫の正体は大蛇で、いずれおまえを食べてしまう」とプシュケに吹きこみます。
二人の姉は、プシュケの幸せを壊そうとする物語の悪役です。プシュケが姉たちを心から慕っているからこそ、その裏切りが物語の大きな転機になります。
登場する話4
第1話
美しすぎて、誰にも愛されない王女エロスとプシュケ(キューピッドとプシュケ)
誰もが拝むのに、誰も恋をしない――美しすぎる王女プシュケは、女神ヴィーナスの嫉妬を買ってしまう。シリーズ第1話。「誰かに私を見てほしい」と父に打ち明けたプシュケに、予言の神の神託は「花嫁として山の岩に置け。夫は翼ある魔物」と告げる。
19ページ第3話
夫の顔だけは、見てはいけないエロスとプシュケ(キューピッドとプシュケ)
シリーズ第3話。「夫は怪物だ」というお告げのまま、灯りの消えた寝室で顔も名前も知らない夫を迎えたプシュケ。声と手のぬくもりに少しずつ心を開いていくが、ある夜、夫は「私の顔を、見ようとするな」と告げる――あなたなら、この約束を守れますか?
19ページ第4話
幸せを見せたら、姉たちの目が変わったエロスとプシュケ(キューピッドとプシュケ)
シリーズ第4話。自分が死んだと思って泣く姉たちを、プシュケは黄金の宮殿に招いてもてなす。幸せを分けたかっただけなのに、姉たちの瞳は少しずつ緑に染まっていく。そしてその夜、見えない夫は「お腹に子がいる」と告げる。
19ページ第5話
「夫は大蛇よ」その夜、灯りを手にエロスとプシュケ(キューピッドとプシュケ)
シリーズ第5話。身ごもったプシュケは、二度目に訪ねてきた姉たちに夫の秘密を守ろうとするが、うっかり前と違う話をしてしまう。嫉妬した姉たちに「夫は怪物よ」と吹きこまれたプシュケは、眠る夫の隣で震える指を灯りへ伸ばす――。
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