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父王とは

神託に従ったプシュケの父

父王(ちちおう)

父王(ちちおう)とは、プシュケと二人の姉の父で、ある国の王です。原典には王の名前も国の名前も書かれていません。

上の二人の娘は王たちに嫁いだのに、いちばん美しい末娘にだけ求婚者が現れないことをなげき、神々の怒りではないかと恐れて、ミレトスのアポロンの神託をうかがいます。返ってきたのは「娘を花嫁として山の岩に置け」という恐ろしいお告げでした。王は悲しみながらも王妃とともに神託に従い、婚礼とも葬式ともつかない行列で娘を山へ送り出します。その後は家に閉じこもり、娘を失ったと思いこんで深くなげき悲しみます。

古代の地中海世界では、大事な決断の前に神託をうかがうことがよくあり、神のお告げにそむくことは大きな災いを招くと考えられていました。

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