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太閤記 あらすじ

『太閤記(たいこうき)』は、貧しい家に生まれた少年が天下人・豊臣秀吉になるまでを語る、江戸時代初めの軍記物語です。小瀬甫庵(おぜ・ほあん)がまとめたものが代表で、史実そのものではなく、後から語られた話も多く含みます。

尾張の中村に生まれた少年は、母が太陽の夢を見て身ごもったと伝えられる子でした。何も持たずに家を出て諸国をさまよい、遠江の武士・松下加兵衛に才能を認められますが、同僚に妬まれて去ります。やがて尾張の織田信長に仕えた木下藤吉郎は、遅れていた清須城の塀の修理を見事に片づけ、身分ではなく働きで認められていきます。

続いて信長の美濃攻めでは、敵地の川辺に城を築く墨俣(洲俣)の難題を成し遂げます。「一夜城」の呼び名で有名な場面です。さらに、わずかな手勢で主君の稲葉山城を奪って世を驚かせた知将・竹中半兵衛を配下に迎え、美濃はついに信長の手に落ちます。成り上がりの物語は、ここからさらに続いていきます。

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あらすじ一覧

  1. 第1話日本を支配する男、持ち物ゼロ ―豊臣秀吉の少年時代―

    漫画のあらすじ持ち物ゼロで家を出た腹ぺこの少年が、口と機転で初めて認めてくれる主人に出会う。だができすぎて周りに背を向けられ、言えば勝てるひと言を飲み込んで、小さなひょうたんひとつで次の土地へ歩き出す。

    原典では『太閤記』は、豊臣秀吉の一生を描いた書物です。小瀬甫庵(おぜ・ほあん)が江戸時代の初め、寛永年間ごろにまとめたとされます。秀吉の物語は、尾張国愛知郡中村、今の名古屋市のあたりから始まります。

  2. 第2話上司の草履を温めた。ゴマすりか? ―草履取りの藤吉郎―

    漫画のあらすじ主人の草履を懐で温めた最下層の使用人・藤吉郎が、誰がやっても終わらない城の塀の修理を大口で引き受ける。口を閉じて職人の話を聞き、手柄を人に渡したとき、動かなかった人々が動き出す。ただのゴマすりか、それとも――。

    原典では『太閤記』は豊臣秀吉の一生をたどる伝記で、江戸時代の初めに小瀬甫庵がまとめ、寛永年間に世に出たとされます。その語りによると、藤吉郎は尾張国愛智郡中村(いまの名古屋市のあたり)の低い身分の家に生まれ、父は筑阿弥という人物とされます。母は太陽が懐に入る夢を見て身ごもったと語られ、のちの天下人の特別さが、生まれる前から予告される形になっています。

  3. 第3話敵が寝ている間に、城を建てろ ―墨俣の一夜城―

    漫画のあらすじ敵の目の前で城を建てては壊される難題を、笑われながら引き受けた藤吉郎は「建てずに運ぶ」方法で川の男たちと職人を動かす。決行の夜、部材の筏か流された仲間かを迫られた彼の選択が、敵の朝を奪う。

    原典では尾張(今の愛知県西部)の織田信長は、隣の国・美濃(今の岐阜県南部)を治める斎藤氏を攻めていましたが、戦いは思うように進みません。そこで課題になったのが、敵地に近い川沿いの要地、洲俣(墨俣)に拠点を築くことでした。しかし敵の妨げもあり、工事は簡単には進みません。

  4. 第4話16人で城を奪い、なぜか返した ―竹中半兵衛―

    漫画のあらすじ十六人で城を奪い、なぜかその城を返して山に消えた男を、藤吉郎は口説きに通う。お世辞も贈り物も先に言い当てられ、手札をなくした三度目、彼が差し出したのは自分の弱さだった。

    原典では『太閤記』は、江戸時代の初め、寛永年間に小瀬甫庵がまとめた豊臣秀吉の一代記です。第4話のもとになっているのは、秀吉がまだ木下藤吉郎と名のっていたころの、美濃攻めのくだりです。