豊臣秀吉(木下藤吉郎)とは
貧しい少年から天下人になった男
豊臣秀吉(とよとみ ひでよし)
豊臣秀吉(とよとみ・ひでよし)とは、戦国時代に低い身分から身を起こし、織田信長の後を受ける形で天下を統一した武将です。木下藤吉郎、羽柴秀吉と名を変え、朝廷から関白に任じられて豊臣の姓を与えられました。関白を譲ったあとの呼び名が「太閤」で、『太閤記』の題もここから来ています。
『太閤記』では、尾張の中村に生まれ、母が太陽の夢を見て身ごもったと語られます。家を出て諸国をさまよい、松下加兵衛のもとを去ったのち信長に仕え、清須城の塀の修理や墨俣の築城で認められ、竹中半兵衛を配下に迎えていきます。
生まれた年は『太閤記』では天文5年(1536年)の元日とされますが、天文6年とする説が広く知られています。幼い名の「日吉丸」や、草履を懐で温めた話も有名ですが、確かな記録では確かめられず、後世に広まった話と見られています。
登場する話4
第1話
日本を支配する男、持ち物ゼロ豊臣秀吉の少年時代
持ち物ゼロで家を出た腹ぺこの少年が、口と機転で初めて認めてくれる主人に出会う。だができすぎて周りに背を向けられ、言えば勝てるひと言を飲み込んで、小さなひょうたんひとつで次の土地へ歩き出す。
19ページ第2話
上司の草履を温めた。ゴマすりか?草履取りの藤吉郎
主人の草履を懐で温めた最下層の使用人・藤吉郎が、誰がやっても終わらない城の塀の修理を大口で引き受ける。口を閉じて職人の話を聞き、手柄を人に渡したとき、動かなかった人々が動き出す。ただのゴマすりか、それとも――。
19ページ第3話
敵が寝ている間に、城を建てろ墨俣の一夜城
敵の目の前で城を建てては壊される難題を、笑われながら引き受けた藤吉郎は「建てずに運ぶ」方法で川の男たちと職人を動かす。決行の夜、部材の筏か流された仲間かを迫られた彼の選択が、敵の朝を奪う。
21ページ第4話
16人で城を奪い、なぜか返した竹中半兵衛
十六人で城を奪い、なぜかその城を返して山に消えた男を、藤吉郎は口説きに通う。お世辞も贈り物も先に言い当てられ、手札をなくした三度目、彼が差し出したのは自分の弱さだった。
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