山伏とは
法力自慢なのに失敗する修行者
山伏(やまぶし)
山伏(やまぶし)とは、山にこもって修行し、祈りの力を身につけようとする修験道の修行者です。狂言では、修行の成果を自慢するのに、いざとなるとその力が役に立たない、いばった人物として笑いの的になります。
『柿山伏』では修行の帰りに空腹に負けて柿を盗み食いし、柿主に見つかると木の上でカラスやサルのまねをして、ついには飛ぼうとして落ちてしまいます。『茸』では屋敷に生える茸の退治を頼まれますが、祈れば祈るほど茸が増え、最後は追いかけられて逃げ出します。
山伏が活躍する演目は「山伏狂言」などと呼ばれ、えらそうな人がやりこめられる痛快さで親しまれてきました。固有の名前はなく、二つの演目の山伏はそれぞれ別の話の登場人物です。