ウェントワース大佐(Frederick Wentworth)とは
アンの元婚約者の海軍大佐
フレデリック・ウェントワース(ふれでりっく・うぇんとわーす)
フレデリック・ウェントワース(ふれでりっく・うぇんとわーす)とは、『説得』でアンの相手役となる海軍士官です。1806年、サント・ドミンゴ沖の海戦の手柄で中佐になったばかりのころにアンと出会い、婚約しました。
当時の彼には財産も有力な親戚もなく、婚約はアンの側から解かれます。怒った彼は海へ戻り、戦争で手柄を重ねて大佐となり、敵の船を捕まえた賞金で財産を築きました。8年後、姉のクロフト夫人を訪ねてアッパークロスに現れ、アンとは会釈を交わすだけのよそよそしい態度。マスグローヴ家の姉妹に囲まれて海の話をし、意志の強い女性がいいと語ります。
それでも、子どもにしがみつかれたアンを助けたり、歩き疲れたアンを姉夫婦の馬車に乗せたりと、口では冷たくても行動には気づかいがにじみます。「意志の強さ」を大切にする彼の考えは、物語全体のテーマにつながっています。
登場する話4
第2話
別れた恋人の姉が、うちに住む説得(ジェイン・オースティン)
館の借り手を「海軍の提督」に決めていく笑いだらけの相談の席で、27歳のアンは、7年あまり前に自分から手放した人の名を、誰より先に口にしてしまう。林の小道へ出たアンは19歳の夏を思い出し、「彼の姉が住む家」を、ひとり黙って受け入れる。
19ページ第3話
元恋人の名が、毎晩ほめられる家説得(ジェイン・オースティン)
家族に「残っても誰も困らない」と置いていかれたアンは、3マイル先の妹の家で、皆の愚痴の聞き役として頼られるようになる。だがその家では、8年前に別れた人の名前が、毎晩ほめ言葉として飛び交い始める。
19ページ第4話
振った人の感想は「まるで別人」説得(ジェイン・オースティン)
甥のけがを看病するために一晩だけ会わずにすんだアンは、翌朝、8年前に自分から婚約を断った人と不意に顔を合わせる。お辞儀をひとつ交わしただけの数分のあと、妹が何気なく伝えた「変わりすぎて、会っても分からなかっただろう」という一言が胸に刺さる。
19ページ第5話
生け垣ごしに聞いた、元婚約者の本音説得(ジェイン・オースティン)
8年前、まわりに説得されて婚約を断った人と、子ども部屋で二人きりになってしまったアン。数日後の散歩で、生け垣の向こうから聞こえてきたのは、「人に言われて心を変える人」を責める、あの人の声だった。
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