海幸彦(ホデリ)とは
海で魚をとる兄、隼人の祖
火照命(ほでりのみこと)
火照命(ほでりのみこと)とは、古事記に登場するニニギとコノハナサクヤビメの長男で、「海幸彦(うみさちびこ)」とも呼ばれる神です。母が火を放った御殿の中で、炎がいちばん盛んなときに生まれました。
海で魚をとって暮らしていましたが、弟の山幸彦(ホオリ)にせがまれて道具を取りかえたところ、弟に釣り針をなくされてしまいます。弟が剣をつぶして千本の針を作っても受け取らず、「元の針を返せ」と言い続けました。しかし海の宮から戻った弟に海の神の呪いをかけられて貧しくなり、攻めかかっても潮を操る珠でおぼれさせられ、ついに降参して弟を昼も夜も守ることを誓います。
古事記では、九州南部の人々「隼人(はやと)」の阿多君の祖とされています。隼人がおぼれたときのしぐさを演じて朝廷に仕えるのは、この話に由来すると書かれています。
登場する話2
第10話
人が死ぬのは、王が花を選んだからコノハナサクヤビメとイワナガヒメ
若き天の神ニニギは岬で出会った花の姫サクヤを妻に望むが、山の神が添えた姉の岩の姫を見た目だけで送り返し、御子の命は花のようにはかなくなる。たった一夜の契りで身ごもったサクヤを疑うニニギの前で、彼女は自ら火を放った御殿の中で三人の子を産み、自分の言葉が真実だと命がけで示す。
19ページ第11話
千本の針より、なくした一本海幸山幸
兄の大切な釣り針を海で失くした弟ホオリは、千本の針を作っても許してもらえず、潮の神の老人に導かれて海の底の宮へ向かう。姫との恋と三年の幸せの末に針を取り戻すが、海の神から授かった二つの珠は、兄弟を苦い対決へと導いていく。
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