和泉式部とは
恋に生きた平安の天才歌人
和泉式部(いずみしきぶ)
和泉式部(いずみしきぶ)とは、平安時代中ごろの女性歌人で、情熱的な恋の歌で知られます。中宮彰子に仕え、紫式部とも同じ時代を生きました。百人一首の「あらざらむこの世のほかの思ひ出に」の作者です。
第3話『和泉式部日記』では、亡くなった恋人・為尊親王を思いつづけるなか、その弟の帥宮から橘の花が届き、歌のやりとりから新しい恋が始まります。迷いながらも恋を深め、最後は宮の屋敷に迎えられます。第11話「貴船の蛍」では、恋人が通ってこなくなったころ貴船の社に参り、川辺の蛍を見て「もの思へば沢の蛍もわが身よりあくがれいづる魂かとぞ見る」と詠み、神から返歌が届いたと伝えられています。
『和泉式部日記』は、自分のことを「女」と書いた物語風の日記で、和泉式部自身が書いたとする説が有力です。