六条御息所(六条の御息所)とは
生霊になった誇り高い恋人
六条御息所(ろくじょうのみやすどころ)
六条御息所(ろくじょうのみやすどころ)とは、『源氏物語』に登場する光源氏の年上の恋人で、亡くなった前の東宮(皇太子)の妃です。教養が高く誇り高い女性で、強い思いから生霊となって人を苦しめたことで知られています。
第6話「葵」では、祭の日に葵の上の従者たちに車を押しのけられ、人前で恥をかかされます。その後、眠るたびに夢で知らない女を打つようになり、自分の魂が体を抜け出しているのではとおびえます。葵の上についた物の怪は、御息所の声で歌を詠みました。第2話「賢木」では、娘の斎宮について伊勢へ下ると自分で決め、野宮に訪ねてきた源氏と最後の夜を過ごして、この恋を終わらせます。
生霊騒ぎのあと、祈祷で焚く芥子の香りが自分の髪や衣にしみついていることに気づき、御息所がぞっとする場面は有名です。能「野宮」「葵上」の題材にもなりました。