豊雄とは
蛇の化身に愛された若者
大宅豊雄(とよお)
豊雄(とよお)とは、上田秋成『雨月物語』の一編「蛇性の婬」の主人公で、紀伊国三輪が崎の網元・大宅竹助の三男です。家業より学問や雅を好む、やさしい若者です。
第4話では、雨宿りで出会った美しい女・真女児に傘を貸したことから恋が始まります。真女児から贈られた太刀が盗品だったため捕らえられ、大和の姉の家に移っても真女児は追ってきます。吉野で翁に正体を見抜かれ、富子と結婚しても真女児に取り憑かれてしまいます。最後は道成寺の法海和尚から袈裟を授かり、自分の手で真女児を押さえる覚悟を決めます。
この話は、中国の白蛇の物語をもとにしたことで知られています。