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昔男(在原業平)とは

伊勢物語の恋の主人公

男(むかしおとこ)

昔男(むかしおとこ)とは、平安時代の歌物語『伊勢物語』の多くの段に「昔、男ありけり」と書かれて登場する主人公のことです。原典では名前は書かれていませんが、歌の多くが在原業平の歌であることから、業平をモデルにした人物とする説が広く知られています。

第1話「芥川」では、何年も想いつづけた身分の高い女を盗み出し、雷雨の夜に荒れた蔵の戸口で弓矢を持って見張りますが、そのあいだに女を鬼に一口で食べられてしまいます。そして「白玉か何ぞと人の問ひし時露と答へて消えなましものを」(あれは真珠?とたずねられたとき、露だよと答えて自分も消えてしまえばよかった)と嘆きます。第8話「月やあらぬ」では、遠くへ移ってしまった恋人を思い、一年後に元の部屋で「月やあらぬ春や昔の春ならぬ」の歌を詠みます。

在原業平は六歌仙の一人で、百人一首の「ちはやぶる神代も聞かず竜田川」の作者としても知られています。

第1話から読む(無料)

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