アルルとは
人間を造った母なる女神
アルル(あるる)
アルル(あるる)とは、メソポタミア神話の母なる女神で、人間を造った女神とされます。『ギルガメシュ叙事詩』では、エンキドゥを生み出した女神として登場します。
第1話では、ウルクの民の嘆きを聞いた天の神々から、「人間を造ったあなたが、王と張り合える者を造りなさい」と求められます。アルルは手を洗い、粘土をひとつまみ取って荒野に投げ、そこから野の人エンキドゥが生まれました。暴君ギルガメシュに並ぶ者を造ることで、王の力の向かう先を変えようとしたのです。
粘土から人を造るという考えは、メソポタミアのほかの神話にも見られます。アルルは、ほかの文書でベーレト・イリやニントゥなどと呼ばれる母なる女神と同じ存在、またはよく似た存在と考えられています。