ステュクス(スティクス)とは
神々の誓いとなった冥府の川
ステュクス(すてゅくす)
ステュクス(すてゅくす)とは、ギリシャ神話で冥府を流れる川の女神です。オケアノスとテテュスの娘たちの中で、いちばんすぐれた者とされています。
ティタンのパラスと結ばれ、ゼロス(張り合う心)、ニケ(勝利)、クラトス(力)、ビア(腕力)を産みました。ゼウスが「ともに戦う者には名誉を与える」と神々に呼びかけたとき、父の考えにしたがって子どもたちを連れ、だれよりも先にオリュンポスへやって来ます。ゼウスはそれをたたえて、ステュクスを神々の大いなる誓いのよりどころと定め、子どもたちをいつも自分のそばに置きました。
『神統記』の別の場面では、ステュクスの水にかけた誓いを破った神は重い罰を受けると語られます。英雄アキレウスが赤ちゃんのときこの川にひたされたという話は、のちの時代の伝承です。