古典落語の登場人物
落語には、そそっかしい八っつぁん・熊さん、世間知らずの殿様や若旦那、知ったかぶりのご隠居など、おなじみの人物が何度も登場します。名前は演じる噺家によって変わることもあります。ここでは12席に出てくる主な人物を紹介します。なお、各話の最初と最後に出てくる噺家「笑門亭福来」は、このシリーズだけの架空の語り手で、原典には登場しません。
登場人物一覧22
松公
まんじゅうが「怖い」強がり男
松公(まつこう)とは、古典落語「まんじゅうこわい」の主人公で、「怖いものなんかない」と言い張る強がりの男です。仲間に問いつめられて「実はまんじゅうが怖い」とうそをつき、まんまとま…
1話に登場:第1話八五郎
長屋のそそっかしい人気者
八五郎(はちごろう)とは、古典落語に何度も登場する長屋暮らしの町人で、「八っつぁん」の愛称で親しまれています。おっちょこちょいで早合点だけれど、どこか憎めない江戸っ子の代表のよう…
3話に登場:第1話, 第2話, 第5話熊五郎
八っつぁんと並ぶ長屋の相棒
熊五郎(くまごろう)とは、古典落語に八五郎とならんでよく登場する長屋の町人で、「熊さん」と呼ばれます。大工などの職人として描かれることが多く、噺によってそそっかしい役にも世話好き…
2話に登場:第2話, 第11話目黒の殿様 殿様(目黒のさんま)
さんまに目覚めた世間知らずの殿様
目黒の殿様(めぐろのとのさま)とは、古典落語「目黒のさんま」の主人公で、庶民の食べ物を知らない大名の殿様です。名前は語られず、どこの大名かも決まっていない、落語らしい人物です。
1話に登場:第3話料理番
さんまをまずくした台所役
料理番(りょうりばん)とは、古典落語「目黒のさんま」に登場する、殿様を招いた屋敷の台所を任された役の人です。殿様の体を気づかうあまり、せっかくのさんまをまずくしてしまう、オチへの…
1話に登場:第3話だくだくの男 長屋の男(だくだく)
壁の絵で「あるつもり」に暮らす男
だくだくの男(だくだくのおとこ)とは、古典落語「だくだく」の主人公で、家財道具をひとつも持たない長屋の住人です。お金がないかわりに、壁に貼った紙へ家財の絵を描いてもらい、「あるつ…
1話に登場:第4話だくだくの泥棒 泥棒(だくだく)
「盗んだつもり」の芝居上手な泥棒
だくだくの泥棒(だくだくのどろぼう)とは、古典落語「だくだく」に登場する泥棒で、絵の家財にだまされながら、オチの一言を言う重要な役です。
1話に登場:第4話六兵衛 蒟蒻屋六兵衛
身ぶりで僧を負かした蒟蒻屋
六兵衛(ろくべえ)とは、古典落語「蒟蒻問答」の主人公で、田舎で蒟蒻屋を営む面倒見のよい親方です。舞台は上州(いまの群馬県)の安中として語られることが多い噺です。
1話に登場:第5話旅の僧 旅の修行僧(蒟蒻問答)
勘違いで負けを認めた修行僧
旅の僧(たびのそう)とは、古典落語「蒟蒻問答」に登場する、諸国をめぐって修行するまじめで学のある僧です。越前(いまの福井県)の大きな寺から来たとされ、演者によっては「托善(たくぜ…
1話に登場:第5話犬の目の藪医者 藪医者(眼医者)
目玉を洗って干すでたらめ医者
犬の目の藪医者(いぬのめのやぶいしゃ)とは、古典落語「犬の目」に登場する眼医者です。評判とは裏腹に腕はでたらめで、失敗してもその場の思いつきで切り抜けてしまう、笑いの中心になる人…
1話に登場:第6話目を患った男
犬の目を入れられたのんきな町人
目を患った男(めをわずらったおとこ)とは、古典落語「犬の目」の主人公で、目の病気を治そうと眼医者を訪ねる、のんきで素直な町人です。
1話に登場:第6話虎の皮の男
虎になりすました怠け者
虎の皮の男(とらのかわのおとこ)とは、古典落語「動物園」の主人公で、朝が弱く力仕事が嫌いで、どんな奉公も長続きしない男です。比較的新しい時代に作られた噺で、外国の笑い話がもとにな…
1話に登場:第7話動物園のライオン ライオン(動物園)
最後の一言で正体がわかる決闘相手
動物園のライオン(どうぶつえんのらいおん)とは、古典落語「動物園」で、虎の皮をかぶった男の決闘の相手として檻に入ってくるライオンです。噺の最後の一言で正体がわかる、オチの役を担い…
1話に登場:第7話王子の狐の男 化かし返す男(王子の狐)
狐を化かし返した江戸の町人
王子の狐の男(おうじのきつねのおとこ)とは、古典落語「王子の狐」の主人公で、狐が娘に化けるところを見て、逆に狐を化かし返してしまう江戸の町人です。ずる賢いけれど気が小さく、すぐ青…
1話に登場:第8話王子の狐 狐(王子の狐)
人間に化かされた王子の母狐
王子の狐(おうじのきつね)とは、古典落語「王子の狐」に登場する、王子稲荷の森にすむ母狐です。人を化かすはずの狐が、反対に人間に化かされてしまうという逆転が、この噺の面白さです。
1話に登場:第8話茶の湯のご隠居 ご隠居(茶の湯)
知ったかぶりで茶会を開く隠居
茶の湯のご隠居(ちゃのゆのごいんきょ)とは、古典落語「茶の湯」の主人公で、大店(おおだな)の商売を息子に譲り、根岸に移り住んだ元主人です。作法を何も知らないのに知ったかぶりで押し…
1話に登場:第9話定吉 小僧の定吉
ご隠居に付き合わされる小僧
定吉(さだきち)とは、古典落語にたびたび登場する商家の小僧の名前で、「茶の湯」ではご隠居の世話をする相棒役です。
1話に登場:第9話地武太治部右衛門
用件を忘れた粗忽者の侍
地武太治部右衛門(じぶた じぶえもん)とは、古典落語「粗忽の使者」の主人公で、大名家に仕える武骨で忠義な侍です。武芸は立派ですが、たいへんな粗忽者(そそっかしい人)として知られて…
1話に登場:第10話大工の留
釘抜きで侍の尻をつねった大工
大工の留(だいくのとめ)とは、古典落語「粗忽の使者」に登場する江戸っ子の大工で、口上を忘れた侍を「救う」役です。
1話に登場:第10話湯屋番の若旦那 若旦那(湯屋番)
番台で妄想が止まらない若旦那
湯屋番の若旦那(ゆやばんのわかだんな)とは、古典落語「湯屋番」の主人公で、遊びが過ぎて親から勘当された大店の跡取り息子です。働く気はないのに夢見がちで、のんきな人物です。
1話に登場:第11話田能久 田能村の久兵衛
大蛇の前で狸を演じた田舎役者
田能久(たのきゅう)とは、古典落語「田能久」の主人公で、阿波(いまの徳島県)の田能村に住む百姓の久兵衛のことです。芝居がうまい田舎役者として評判で、村の名と名前を合わせて「田能久…
1話に登場:第12話うわばみ 大蛇(田能久)
老人に化けた山の主の大蛇
うわばみとは、大きな蛇(大蛇)のことで、古典落語「田能久」では山の主として登場し、白髪の老人に化けて山小屋に住んでいます。
1話に登場:第12話