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イリアス あらすじ

『イリアス』は、古代ギリシャの詩人ホメロスが作ったと伝えられる長い叙事詩です。ギリシャの王たちがトロイアの町を攻めた「トロイア戦争」を舞台にしていますが、戦争の全部を語るのではなく、戦いが始まって10年目の、わずか数十日のできごとを描いています。物語の中心は、ギリシャ勢最強の英雄アキレウスの「怒り」です。

第1話は、その怒りの始まりを描く第1歌にあたります。アポロンの神官クリュセスが、捕らわれた娘クリュセイスを取り戻そうと身代金を持ってきますが、総大将アガメムノンは乱暴に追い返します。神官の祈りを聞いたアポロンは怒り、ギリシャ軍の陣に疫病の矢を放ち、九日のあいだ死者を焼く火が絶えませんでした。

会議で予言者カルカスが原因を明かすと、アガメムノンは娘を返すかわりに、アキレウスの取り分である女性ブリセイスを奪うと言い出します。怒ったアキレウスは剣を抜きかけますが、女神アテナに止められ、戦いから身を引くと誓います。浜辺で泣く息子のもとに母テティスが現れ、オリュンポスでゼウスに願いを伝えます。ゼウスがうなずいたとき山が揺れ、ギリシャ軍の苦しい戦いが約束されたのでした。

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あらすじ一覧

  1. 第1話最強の男は、もう戦わない ―アキレウスの怒り―

    漫画のあらすじ神官の娘をめぐる王の傲慢がアポロンの疫病を招き、最強の英雄アキレウスは人々の前で大切なものを奪われる。剣を抜きかけた彼を止めたのは、彼にしか見えない女神だった——浜辺で泣く息子のため、母テティスは神々の王の膝にすがる。

    原典では『イリアス』は、詩人が歌の女神ムーサに「アキレウスの怒りを歌ってほしい」と呼びかけるところから始まります。この怒りが、ギリシャ勢(アカイア勢)に数えきれない苦しみをもたらした、と最初に告げられるのです。舞台はトロイア戦争のさなか、ギリシャ勢が浜辺に船を並べて陣を張っている場所です。