ヴァーリン(バーリ)とは
怪力をほこる猿の国の王
ヴァーリン(ゔぁーりん)
ヴァーリン(ゔぁーりん)とは、『ラーマーヤナ』に登場する猿の国キシュキンダーの王で、スグリーヴァの兄です。神々の王インドラの子とされ、並外れた怪力を持っていました。
昔、魔物マーヤーヴィーを追って洞窟に入り、長いあいだ戻りませんでした。そのあいだに王になっていた弟を裏切り者だと思いこみ、国から追い出して弟の妻まで奪います。弟と再び一騎打ちをしている最中、ヴァーリンは木陰からラーマの矢を受けて倒れました。
死の間際、ヴァーリンは「隠れて射るのは正しいことか」とラーマを責め、二人は問答をかわします。最後は息子アンガダのことをラーマたちに託し、息を引き取りました。このラーマの行いが正しかったかどうかは、昔から議論されてきた場面です。妃ターラーは夫の死を深く嘆きました。