月の都の王(天人の王)とは
かぐや姫を迎えに来た天人の長
月の都の王(つきのみやこのおう)
月の都の王(つきのみやこのおう)とは、『竹取物語』の終盤で、かぐや姫を月へ連れ戻しに来る天人たちの中心人物です。原典では名前はなく、「王とおぼしき人(王らしく見える人)」と書かれています。
八月十五日の夜、空飛ぶ車とともに大勢の天人を連れて降りてきて、地面から少し上の空中に立ちます。帝が送った二千人の兵は弓を構えていましたが、天人が現れると体の力が抜けて戦えなくなりました。王は翁に向かって、姫は罪をつくったために地上に下されていたが、その期間が終わったので迎えに来たと告げます。戸や格子は、だれも手を触れないのにひとりでに開いてしまいました。
天人たちは天の羽衣と不死の薬を持ってきていました。羽衣を着ると、地上の人を思う心がなくなるとされています。