ヴォルスングとは
一族の名のもとになった王
ヴォルスング王(う゛ぉるすんぐ)
ヴォルスング(う゛ぉるすんぐ)とは、『ヴォルスンガ・サガ』の題名にもなっているヴォルスング一族のもとになった王で、フーナランドを治めました。オーディンの子とされるシギのひ孫にあたり、神の血を引く一族です。
父のレリル王と母の王妃は子に恵まれず、神々に祈りました。するとカラスの姿をした使いがリンゴを運んできて、それを食べた王妃が身ごもります。けれども子はなかなか生まれず、6年もたってようやく生まれたのがヴォルスングだと語られます。王になってからは館の真ん中に大木バルンストックを立て、10人の息子と1人の娘に恵まれました。
娘シグニューから結婚を取り消してほしいと頼まれても、「交わした約束を破るのは恥だ」として断ります。約束と名誉を何より重んじるこの姿勢が、物語の大きな分かれ道になります。