オーディン(片目の老人)とは
名乗らず運命を動かす神
オーディン(おーでぃん)
オーディン(おーでぃん)とは、北欧神話の神々の長で、知恵と戦いの神です。片目と引きかえに知恵を得たとされ、正体をかくした旅人の姿で人間の前に現れることでよく知られています。『ヴォルスンガ・サガ』では、ヴォルスング一族の始祖シギの父とされます。
シグニューとシゲイル王の婚礼の夜、背が高く片目で、つばの広い帽子をかぶった見知らぬ老人が館に現れます。老人は剣を大木バルンストックに柄まで突き刺し、「これを抜いた者に授ける。これより良い剣を手にした者はいない」と言い残して消えました。原典はこの老人の名前を出しませんが、その姿からオーディンだと読まれるのが一般的です。
オーディンはこのあとも、一族の大事な場面にそっと姿を見せ、英雄たちの運命を動かしていきます。